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大空たちの休息#03



さらには、もぞもぞと居心地のいい体勢をさがし、再びザンザスに体を預け眠りの世界にご帰還だ。スヤスヤと非常に幸せそうな寝息が聞こえてくる。
「「「「「・・・・・」」」」」
室内を非常に微妙な空気が支配した。呆気にとられた彼らに共通する言葉は『もう勝手にしてくれ』だ。
「何コレ。やってらんねー」偏光板を投げ捨て、理解不能とばかりに首を振るベル。
「まったくだね」がしかし、いそいそとデジカメをしまうマーモン。
「ふぬっ!」再び撃沈、観光地土産の置物と化したレヴィ。
「ま、お邪魔虫は退散しましょうか」うふふと笑うと、ルッスーリアは石化したままのレヴィを回収し、ずるずると引きずりながら扉へ向かう。
「・・・いいかぁ、ボス。くれぐれも自重しろよぉ」重たいため息とともに、無駄だとは思うが一応の釘をさすスクアーロ。


あまりのバカバカしさに、独立暗殺部隊の幹部たちはぞろぞろと部屋を後にした。
―――――――彼らだって、馬に蹴られたくはない。



END.